国際問題/トリチウム水の再検討分 のバックアップ(No.2)


結論から書くとたぶん危ない、しかし生体濃縮によって
影響が出る予測なので数年後に結果が出始める。
また東電は初年度は半分の11兆ベクレルにして
影響を注視している状態が薄れたところで22兆ベクレル
に変更する予定なので報道や一般の興味が薄れるころから
注目すべきであるとも言えます。

 
 

実はこの記事は何度か書いているのですが、
日をまたぐときにうっかり消してしまったりして
検討は何重にもした状態になっています。

 

再検討の根拠 Edit

再検討をしたほうがいいと考えたのは
その核崩壊エネルギーの出力を調べた後に
そのエネルギーが平均でウランの核分裂エネルギーの
4万分の1程度あるというのを推測できたためです。

 

トリチウムの崩壊はベータ線と
反電子ニュートリノを発射しヘリウム3
(ふつうのヘリウムよりも中性子が一個少ない)
に変化します。

 

ベータ線は電子であり、電子のエネルギーは
平均5700eV(電子ボルト)と言われています。
反電子ニュートリノは1eV付近らしいので
ほとんどベータ線によります。

 

電子ボルトは電子を何ボルトで加速させた時のエネルギー
ということで5700Vで加速させた電子に相当するという
ことです。

 

ウランではどうかというと200MeVと言われています。
200000000eV(2億電子ボルト)ということに
なります。
約35,087倍になります。
つまり1ベクレル当たりのエネルギーがこのぐらい差が
あります。

 

これをもとによく見るシーベルトに換算して計算してみようと
思ったのですがこれは断念しました。
シーベルトなら致死量が知られています。
しかしシーベルトは人体1kgあたりに受ける放射線数で
計算する指標であり、発射される放射性物質からの距離で
変動します。
つまり、トリチウムのエネルギーがわかってもチャポンと
トリチウム水に浸かったときと、近くに近づいたときでは
シーベルトの値は変わるということです。
また1kgをどう考えるのかも問題で体積をどのように
すべきなのかも問題でした。わかる方はよろしく
お願いいたします。

 

次によく見る情報の検討です。
よく、ベータ線はあまり飛ばず空気中では5mmで停止し、
水中では数μm(マイクロメートル)で停止するため安全という
情報をよく見かけます。これが事実なら別に危なくないだろう
と思うでしょう。
しかし、この情報には普通の人なら懐疑的になるでしょう。
核分裂や崩壊は質量が消える代わりにエネルギーが出ます。
エネルギーが簡単に消えるでしょうか。

 

例えば、ガードレールがあるから歩道の人は安全。
まあ、わかります。
しかし、車がぶつかればガードレールはへしゃげて、
中の人は無事でも、車はぐしゃぐしゃになるでしょう。
これはガードレールに当たって急に止まったために
起きたことです。

 

高いエネルギーを持った電子である場合はどうでしょうか。
電子同士は反発しあい原子の中の陽子とは引き合います。
崩壊で発生した電子は別な原子に近づいて、その原子の電子を
はじき飛ばしその電子にエネルギーを少し与えます。
原子の中の陽子に近づいたとき、引き合って向きが変わります。この時X線を出します。エネルギーが高い場合は別な原子のほうに飛んでいきます。そして同じようなことを繰り返して電子は止まるのです。

 

X線はどうでしょう。X線は光と同じ分類になりますが一般的に見える光の数千倍のエネルギーを持っていてぶつかれば電子を吹き飛ばし、原子を揺らします。そして光と同じようにいろいろなものを貫通して遠くまで飛ぶようになります。
医療用のレントゲンがありますが、この電子が向きを変える
仕組みでX線を生み出しています。そしてレントゲンの画像はX線がどれだけ通りぬけたかで画像を作っているのです。

 

レントゲンをするときは医師が隠れ、撮られる側も鉛のシートで
大事なところを隠します。これはX線で遺伝子などが破壊されるのを防ぐためです。

 

同じように電子を使ったものとしてブラウン管テレビがあります。ブラウン管テレビは熱と電圧をかけて真空中に電子を飛び出させ、2や3万ボルトかけ加速させ、画面にあてたときに蛍光で光るようにし、光る強さはその数で強くなるようにして、電子の軌道を電気や磁力で曲げ、画面の全体に電子で絵をかきます。