「ビビッドアーミー～暗黒海軍との闘いの記録～」①
マコトは海軍の一員として、暗黒海軍との戦争に参加していた。彼女は真面目で規律に厳しい女の子で、司令官からの信頼も厚かった。司令官は彼女にとって親愛なる人であり、彼女は彼のために戦っていた。
ある日、彼女は司令官から特命を受けた。暗黒海軍の基地を破壊するために、戦艦で攻撃する作戦だった。彼女は仲間の兵士たちと共に戦艦に乗り込んだ。司令官は彼女に「必ず生きて帰ってこい」と言って別れを告げた。
作戦は順調に進んだ。戦艦は暗黒海軍のレーダーをかわして、基地の近くまで航行した。マコトたちは戦艦から発射される砲弾やミサイルで基地を攻撃した。しかし、そこで待ち受けていたのは、暗黒海軍の反撃だった。
暗黒海軍はマコトたちの動きを察知しており、基地から戦艦に向かって砲弾やミサイルを発射した。マコトたちは反撃したが、数で劣っていた。次々と仲間が倒れていった。
「マコト、逃げろ！」
最後に残った仲間が叫んだ。彼は自ら囮となって、暗黒海軍の注意を引きつけた。マコトは涙を流しながら、仲間の犠牲を無駄にしないと決意した。彼女は救命ボートで戦艦から脱出した。
救命ボートに乗ったマコトは、敵の護衛艇に見つかった。彼らは彼女に向かって発砲した。マコトは素早く身をかわしながら、爆弾を投げつけた。爆発が起きる前に、彼女は救命ボートで離れようとした。しかし、その時、暗黒海軍の銃弾が彼女の背中を貫いた。
「くっ……」
マコトは痛みに歯を食いしばった。彼女は血だらけになりながらも、必死に救命ボートを漕いだ。救助隊が彼女を助けてくれた。
「大丈夫か？」
「司令官……」
マコトは意識が朦朧としながらも、司令官の名前を呼んだ。彼女は司令官に会いたかった。彼女は司令官に生きて帰ると約束した。
「司令官に会える？」
「会えるよ……」
救助隊員が優しく答えた。しかし、その声には不安が混じっていた。マコトの傷は深く、生き延びる保証はなかった。
「ありがとう……」
マコトは微笑んだ。彼女は司令官の顔を思い浮かべながら、目を閉じた。
救助隊は爆発から逃れて、基地に帰還した。司令官は救助隊から降りてきた救助隊員にマコトのことを尋ねた。
「マコトは……」
救助隊員は黙って頭を下げた。それだけで司令官はすべてを理解した。
「……」
司令官は何も言えなかった。彼は涙をこらえながら、救急室に運ばれるマコトの姿を見送った。
数日後、奇跡的に一命を取り留めたマコトが目覚めた。彼女のベッドのそばには司令官が座っていた。
「お前が目覚めるのを待っていたよ」
司令官はうれしそうに笑った
「本当ですか？」
「お前は偉大な戦士だ。おかげで作戦は成功した。暗黒海軍の基地は完全に破壊された」
「そうですか・・・」
マコトは安堵した
「でも、私より偉大な戦士はあなただと思います」
「何故だ？」
「あなたが私を生き返らせたのです」
マコトは真剣な表情で言った
「私はあなただけのものです」
「マコトらしいな」
二人はいつまでも笑い合っていた
