日本人サーバー情報/S650/新ラノベ:17歳じぇーけーとネカマおじさんのお話(仮) のバックアップ(No.26)


概要 Edit

毎度お騒がせS650のネタ連盟「月灯りの茶会」が始めたラノベプロジェクト
なろう小説書いて印税稼いで盟主:恋色irofyの課金源にすると言っていたが、「そんな事よりS650で何か楽しい事やろうぜ!」との事で始めた模様。
世界チャット盟主恋色irofyがストーリを書き、R4のЙすみれが肉付けして書き込みをしていく。掲載場所は「小説家になろう」と交渉中(二次創作のため)。
尚、ビビッドアーミーから外れる可能性がある上、加筆したバージョンは大幅なデータ量が予想されるため、本wikiには原作のみ書き込むこととする。

メンバー Edit

Irofy_
原作者:即興でストーリーを世界チャットに書き込む係
Йすみれ
作者:チャットバージョンを小説バージョンに膨らませる係
妄言回しモトヤ
編集:参加したそうだったので拉致。特にまだ何するとかは決まってない。
パンジャン
妄想担当:割とアイデア出してくれる。
雀鬼clau
お絵描き担当:Йすみれがシチュエーションを無茶振りしている模様。
粒砂雪
コンビニで美味しいスイーツを探してくるが制作の役には立っていない。
 

設定・あらすじ Edit

 

(異世界に転生された彩吹意(いろふぃ)と輝羅(かぐら)。この二人は、仲間と共に、異世界の真実に迫る。この二人は、異世界で何を掴み取るのだろうか!?

世界観 Edit

世界観は基本ビビアミに準拠しているが、若干アレンジが入っている。
ここで言う英雄=ビビアミでの司令官みたいな扱い(プレイヤーキャラに英雄の名前当てはめてムーブしている)。

おおざっぱな階級 Edit

司令官(陸軍の時)、提督(海軍の時)、総帥(空軍の時)
ビビアミで言うR5(盟主)。
※いろふぃは海軍なので基本提督と呼ばれている。

筆頭補佐官(キャロル)、軍曹(パッツィ
ビビアミで言うR4
※筆頭補佐官は事務次官みたいなもん、軍曹は現場監督みたいなもん。同格。

補佐官(陸未定、マイン、空未定)
ビビアミで言うR3
※それぞれの軍隊を取り仕切る役割。

英雄
ビビアミで言うR2
※ネームドって奴やね。

ビビアミで言うR1
一般兵

 

履歴 Edit

1/5
執筆開始
1/6
wikiにテスト版をアップ
1/12
運営と交渉し承諾を得る。
ttps://g123.jp/bbs/35/thread/13683
1/13
「小説家になろう」が二次創作排除なので、pixivに掲載することに。
タイトルを変更
「落ちこぼれショタと夢見がちおじさん」
~ビビッドアーミー攻略記~
2/3
S650にて先行公開、Йすみれが作成した掲示板にPWを掛けて投稿している。更新されるごとにURLとPWが貼られている。

登場人物 Edit

 
法神・彩吹意(いろふぃ)
スキル-肉体強化
裏スキル-抗えば何でも実現できる能力
この物語の主人公。引きこもりで毎日ゲームをしていたが、ある日ビビッドアーミーの世界に巻き込まれたのきっかけに成長をしていく。
エロガキで煽りが服着て歩いているボケのつもりだったが、周りが濃すぎてツッコミに回る事も多い。
朧月・輝羅(おぼろずき・かぐら)
スキル-夢を操る能力
裏スキル-幻を操る能力
現実世界ではいろぃと付き合いのある保護者。
2番目の主人公のつもりだったが今のところ脇役的にしか動いていない。
基本ツッコミだが巨乳が関わるととたんにボケに転ずる。
キャロル
スキル-予知能力
筆頭補佐官。
情報の9割は彼女によって入ってくる。いろふぃをえろふぃと呼ぶ。
無駄に女子力が高い。
パッツィ
軍曹。
キャロルと仲が良く休日が合うと一緒に出掛けたりしている。
引きこもりでもやしっ子のいろふぃを徹底的に鍛える。
マイン
海軍育成のときの秘書的な存在。
マディ
スキル-ハッククラック
敏腕プログラマー、基地のシステム関連のエンジニアを務める。
レベッカ
海軍チームの英雄だが、首都ともつながりが深い。ベアトリスの姉。
ベアトリス
海軍チームの英雄。諜報を担当している。料理が壊滅的。レベッカの妹。
ラグノアリアティナランチエイミー
陸軍チームの英雄
フーカルカパール
海軍チームの英雄
セリーナラシューリコ
空軍チームの英雄
 

ストーリー(原作バージョン) Edit

1話:ハーレムはいきなり Edit

 
+  ...

俺「んんっ…こ、ここは…」
一面に広がる鉄色、空…ここはどこだ…
???「これ以上前線に行くのは危険ですね…ここで降ろして下さい!」
俺「ここは…?」
???「司令官ティナを探しに行きますよ!』
…?俺は全くわからなかった。確かここにくる前は…
俺はいつもの部屋でゲームをしていた。部屋に引きこもり、親を泣かせ、しまいには不登校になった…。
確か俺は、ゲームをしていて広告を押したんだっけか。
???『司令官!なにもたもたしてるんですか!』
???『ほら、行くぞクソ司令。アリア、弾は込めたか?』
アリア『はい!弾も込めました♪ラグノさん私は準備完了です♪』
???『では行きますよ!』
なんだここは…目の前では銃声。そして重そうな銃。ここは…ほんとになんなんだ…
ラグノ『おっティナ!無事だったか!』
ティナ『助けていただきありがとうございます。ただし援護要請も出してないのに、どうやって私の位置を特定したのですか?』
ラグノ『あの援護要請はティナのじゃなかったのか…まあ良い。本部に一度帰るとしよう。』
ラグノ『なぁ?キャロル。』
キャロル『ですね。一度帰るとしましょうか。ティナを見つけれただけでもよかったです♪』
キャロル『司令?行きますよ!』

 

2話:鬼軍曹への報告 Edit

 
+  ...

キャロル『司令!ティナも帰ってきたことですし、育てる兵種を、決めましょう!』
キャロル『兵種は、[陸軍]・[海軍]・[空軍]の三種類があります』
キャロル司令官はどれが良いですか?』
うん…やっぱ、艦これで鍛えられた海軍力があるし海軍にするか。
俺氏『海軍でお願いします。艦これで…じゃなくて、海軍はかっこいいので!」
キャロル『わかりました♪今から軍曹に伝えてきますね♪これからは提督ですね、司令♪』
キャロル『…ということで、いろふぃ司令官を提督にすることはできますか?』
軍曹『ほう…良いじゃないか。司令は今度から提督だな!』
キャロル『ありがとうございます!パッツィ軍曹♪』
パッツィ『それより今度の休みタピオカ飲みに行かないか?』
キャロル『わかったよパッツィちゃん!今度の日曜日ねっ♪』
という会話を盗み聞きするのだった…

 

第3話:固定された日常 Edit

 
+  ...

俺の朝は早い。朝5時から朝礼をし、朝ごはんをとり…それからは訓練、訓練、訓練…
今日は海軍が全員集合するらしい。今からふかふかのベッドに横になりたいところだが…
キャロル司令官!そろそろ全員集合しますよ!』
そ、そうか。ふかふかのベッドに…じゃなくて、堂々としていないとな。
???『キャロル補佐官!海軍が全員集合しました!』
???『あ、司令こんにちは!私は今日からキャロルさんの代わりに補佐になる、マインです!』
「お、おう。今日からよろしく。」
キャロル『貴方たちなら大丈夫そうね。私は他の用事があるから、じゃーね!』
「がんばってね〜」
マイン『さあ!これから海軍を育てますよ!まずはマディさん♪紫髪の人で、普段は暗い人だけど、すご〜く強い人なんだよ!』
マイン『つぎはこっちからルカパールさん!ここのフーカさんと一緒にいつもいて、連携がバッチリな人だよ!』
マイン『で、この人たちはレベッカベアトリスさん!レベッカさんは元々は敵の将軍だったの!どっかでベアトリスさんとレベッカさんは姉妹って聞いたことあるけど…まあいいや!』
マイン『これで全員だね!みんなこれからよろしく!』
全員『よろしく〜』『よろー』『よろです!』
なんだこの人数は…全員可愛いじゃないか…あの子あとでご飯に誘ってみよう。と、呟くのだった…

 

第4話:もう一人の転生者 Edit

 
+  ...

僕「ここは…?」
目の前には枯れ草が頭の高さまで広がり、風が吹いている。
僕「まじか…これって異世界転生ってやつ…なのか…?」
とりあえず、前に歩くことにした。見慣れない植物が、所々に生えている。
日がだんだんと落ちていってる。今日の寝床を探さなければ。
僕「今日はこの木の下で寝ることにするか。」
僕「んっ…眩しっ」
鳥の鳴き声に起こされた。鳥に石を投げつけてやりたいところだが、眠たいので許してやろう。
僕は近くにあった川で顔を洗った。
そして僕は、目の前に大きな箱があることに気づいた。
僕「今日はあそこにいってみるとするか…」
と、呟くのだった…

 

第5話:箱取り合戦 Edit

 
+  ...

マイン「提督!提督!」
目の前に可愛い美少女がいる…まだ夢の中に入っているのか…?
マイン「もう、提督ってば!」
俺「んっ…あと5分…」
あぁ。ほっぺが痛い。そろそろ起きないと怒られるな…
俺「な、なんだよ…」
マイン「とりあえず早くご飯食べてください!」
僕「ふぁ…ふぁい…」
まったく。こっちは眠たいんだよ…
俺「で、その補給戦とは…?」
マイン連盟ごとに戦うイベントで、空から降ってくる補給箱を取って、県庁防衛ラインまで輸送するんです!」
俺「まあ適当に空から降ってくる箱を取ればいいのか。」
マイン「そうです!あ、目の前に箱が降ってきましたよ!」
俺「じゃあ、取りに行くか…」
と、呟きながら、歩いていくのだった…

 

第6話:交わる運命線 Edit

 
+  ...

俺は今、走っている…そう、あの前の箱を求めて。
マイン「もっと早く走って!取られちゃいますよ!」
俺「わかってるよ…これが全力なんだよ…」
隠キャ引きこもり特有の足が遅いというスキルが…
俺「マイン!この箱、どうあけるん…だ」
輝羅「お、お前…」
俺「かぐらっ!?」
輝羅「いろふぃ!?」
俺「久しぶりだな…、元気だったか?」
輝羅「あ、ああ…元気だが…後ろにいる娘は?」
俺「マインという方」
マイン「知り合いの方ですか?」
俺「ああ。知り合いだ。前の世界の知り合いだ。」
マイン「とりあえず、中に入りますか…」

 

第7話:能力 Edit

 
+  ...

マイン「そんな関係だったんですか…」
俺「ま、まあな…」
キャロル「提督ー!」
キャロル「今日の訓練は、能力について教えますねー?」
俺「ああ。俺の奴隷だ。」
輝羅「名前はかぐらって言います。」
キャロル「そ、そうですか…」
マイン「詳しいことは私があとで教えますので、輝羅さんも訓練に参加させていいですか?」
キャロル「いいですよ…」
キャロル「ではまず能力というのは、一人、つまり1人格に一つ、能力があります」
キャロル「私は空軍の攻撃アップですね、能力の解放用機械があるので、こちらに来てください!」
解放後
俺「えっと、これで解放できたの?」
キャロル「はい!できましたよ!頭の中に何か浮かび出てくるはずです」
俺「俺は…【身体能力をアップする能力】と出てきた」
輝羅「僕は…【夢をあやつる能力】と、出てきた」
マイン「へぇ!身体能力をアップ…ザコ能力ですかね…夢をあやつる?戦場で使えませんねw」
キャロル「今日の訓練は終わりです!自由時間!」
よし…早く風呂食いに行くか。
輝羅「あ、あのさ…」
と、声をかけられるのであった…

 

第8話:人気すぎた星 Edit

 
+  ...

俺「あれから、いろんなことを学んだ。能力の制御方法、覚醒方法、天賦などなど…。」
俺「そして、この世界になってから何日経ったかは忘れてしまった。まあ、それほど時間が経ったのだろう。」
マイン「提督〜♪起きてますか〜♪」
俺「起きてるよ、起きてる。今日は何?」
マイン「提督!?忘れたんですか?今日は大事な、人気の星というイベントの日ですよ!」
マイン「もうみんな集まってます。準備が出来次第、作戦室に来てください!」
俺「わかった…。」
そして、その場所に行くと、輝羅、マインキャロルなどなど、大事な人が集まっていた。
輝羅「お前遅えな。もうみんな作戦内容聞いちゃったとこだぞ?」
俺「昨日の夜一人じゃんけんにハマっちゃって…。3時までやってたから寝坊しちゃった。」
マイン「そんなことはいいですっ!!!ほら、会議を始めますよ!」
一体どんなイベントなのやら…まあ、のんびり行くか!
と、心の中で思うのだった…

 

第9話:人気すぎた星(略奪) Edit

 
+  ...

マイン「…ではこれから作戦内容をもう一度話しますね。」
マイン「まず、人気の星というのは、薔薇を他人からより多くもらう。というイベントなのですが、」
マイン「今回は、一人に薔薇を集める方針にしました。ゲットしたバラは、全ていろふぃー提督に渡す。という命令を各自お願いします。」
マイン「そして、今回の人気の星は少しルールが追加されています。」
マイン「それは、他の人から薔薇を略奪できる。というルールです。」
マイン「多分、元首のマーテルさんは、こう考えたのでしょう。」
マイン「略奪を可能にすることで、人気がない方でも参加しやすくする。そう思ったのではないでしょうか?」
マイン「なので司令官、そして皆さん。頑張っていきましょう!」
会議に参加している人「わかった〜」「ok〜」「了解ー!」
おい、おいおい…戦闘しなくちゃいけないのか…?のんびりしたいのになぁ…
と、考えるのであった…

 

第10話:人気すぎた星(侵入) Edit

 
+  ...

あれから、ヘリに乗って敵地に向かった。ここで降ろされたわけだが…うっぷ。気持ち悪い。
マイン司令官!ウップいよいよ敵地への侵入を開始しますよ!ウップ」
えっと、まずは、この作戦のために派遣されたリコさんに、スモークを焚いてもらいます。
マイン「スモークを焚いている間に、敵地に侵入したいと思います。今は幸い夜なので、警備の方しかいない…はずです。」
俺「わかった。けど、他のみんなはなんでここにいるんだ?」
マイン「ああ、これから他の敵地に皆さんは乗り込む予定だからです。」
俺「わかった。」
マイン「さあ、敵地の最深部に薔薇がありますので、最深部目指して行きましょう!」

10分後

俺「あ、あの…侵入ルート狭すぎやしません?」
マイン「いや、これでもメカニックの方々が頑張ってくれたんですよ!たった30分で!」
俺「ふーん…」
俺「で、こっからどっちに進んむんだ?」
マイン「会議室の地下に、極秘の施設があるらしいです。そこに薔薇があるって反応が出ましたので、そこを目指します!」
俺「わかった…。」
俺「さあ、扉を開けるぞ?」
マイン「okです…。」
俺「手を上げろ…。」
と、呟くのだった…

 

第11話:人気すぎた星(戦闘) Edit

 
+  ...

???「…ほう。ただし、そう簡単に降伏するわけにはいk…グワッ!」
マイン「よし。強めに首を絞めておいたので、しばらくは気絶したままでしょう。」
俺「お、こいつはここの一般兵みたいだな。」
マイン「さっさと行きますよ!」
マイン「これが最深部への階段ですか…。」
俺「結構怖いな。まあここまで一人としか接敵しなくてよかった。」
マイン「よし、じゃあ、どっちが早く階段を降りれるか競争です!」
俺「えぇ…まじ?司令官の威厳見せてやるよ!」
マイン「はぁ…私の勝ちですね」
俺「おぉ…疲れた。」
マイン「そんなことより!怪しげな袋が…!」
俺「おっ、薔薇入ってるじゃん。これで任務達成…かn」
ウゥーンウゥーン!「侵入者を発見。直ちに捕えよ。」
マイン「あっ…ヤバそう、ですね。薔薇を早く取って、逃げましょうか!」
俺「おいおいまじか…。」
と、思わず心の声が漏れてしまうのだった…。

 

第13話:人気すぎた星(戦闘) Edit

 
+  ...

マイン「さあ、階段駆け上がってきたのはいいですけど…これからどうします?」
俺「さっき気絶させた奴がいなくなってる…そいつの仕業か。」
俺「きた道から戻りたいけど、多分無理そうだしな…」
マイン「あっ、いいこと思いつきました!とりあえず、キャロルさんに迎えに来てもらいましょう!作戦は…」
俺「ほう…その作戦で行くか。」
俺「さあ、塔の最上階まで来たわけだが…ガラスあって外に出れないぞ?」
マイン「ぶち破るんですよ!このイスで…バリン!」
俺「なんと豪快な戦術…。まあ、外に出…ここ10階なんだけど?」
???「おい!何をしている?」

 

第14話:人気すぎた星(終) Edit

 
+  ...

マイン「ここは機雷を使うしかなさそうですね…機雷源!」
マイン「この機雷は特注品って言ったでしょ?ある程度滑空できるようになっています。」
???「おい、もういいか?」
マイン「いいですよ!」
???「そうか。んじゃ捕らえさせて頂く。」
ドーン‼︎‼︎‼︎
マイン司令官、大丈夫ですか?」
マイン「あ、おーい!キャロルさーん!」
キャロル「はいはい、今乗せますよ〜」
輝羅「ちゃんと薔薇を持ってきたか?」
俺「おう、持ってきた。」
キャロル「よし、では帰りましょう!」
よし、と。安心するのであった…

 

ストーリー(加筆バージョン編集中試し読み→こんな感じで加筆していく) Edit

1話:ハーレムはいきなり Edit

+  ...
 

「んんっ…こ、ここは…」

 

ふと気が付くと、俺はあまりの衝撃に何が起こっているのか理解できなかった。
何かに乗って空を飛んでいるようだが…窓の外を見ると一面に広がる鉛色の空…
眼下を見ると草が枯れているのか、ところどころに土のような赤色や石のような灰色がまばらに見えるが、ほぼ黄土色のような色で埋め尽くされている。
あまり高度は高くないようだ。しかも高度をグングン下げているようだ。耳が痛くなってきた。
俺の胸の高さ位までありそうな…枯れ草がぼうぼうに生え放題の荒れ果てた大地。
おおよそ俺の見知った所とはかけ離れた景色が広がっている。

 

思考が理解に追いつく前に、女性と思わしき声が聞こえてきた。

 

???『これ以上前線に行くのは危険ですね…ここで降ろして下さい!』
グンっと言うような尻が突き上げられるような感覚が付いてくる。
「ここは…?」
???『司令官ティナを探しに行きますよ!』

 

少し泣きそうな目元ではあるが間違いなく美人、大きく胸元の開いた灰色の軍服?にヘッドセット…なんと言う目の保養!!…そうじゃない。
…?夢か?夢なのか?全く分からない…
確かここにくる前は…いつもの部屋でゲームをしていた。
ゲームをしていて、休憩がてら攻略サイトを見ていて、ちょっとエッチな広告を押した所までは覚えている…
あぁ、そのまま寝落ちでもして、これは夢なんだろうな…

 

今起こっている状況について分析まがいのことをしていると、現実?いや夢の中ではあるのか…先ほどの女性と複数の女性の声が引き戻した。
しかし夢にしてはリアル過ぎて気持ち悪い。火薬のような臭いと鉄錆のような臭いが混じり、狭い室内もあって何とも不快だ。

 

???『司令官!なにもたもたしてるんですか!』
???『ほら、行きますよ司令!アリア、弾は込めたか?』
アリア『はい!弾も込めました♪準備完了です♪』

 

どうやら軽いウェーブの掛かった金髪を肩辺りで切りそろえ、水色の軍服を着た女性と言うよりは少女…はアリアと言うらしい。
肩から下げたベルトに銃を固定し、手にしっかり持って今にもぶっぱなしそうだが、その愛くるしい顔がなんともミスマッチだ。
…これは隠れ巨乳。俺のおっぱいセンサーがそう告げている。水着姿を見てみたいものだ。
そして妙にはきはきした声で俺を叱咤した女…いや少女と言う蕾から開花しかけの女。
名前は分からないが水色の髪をしておりショートボブ、片目が髪の毛で隠れている。この子も可愛い。しかも軍服なのに露出が大きい!
…そうじゃない。この女自分の背丈ほどのあるライフルを肩越しに背負っている。物凄い重そうだが…
ん?クソッタレな臭いさえなければハーレムじゃないか。

 

???『では行きますよ!この勝負、勝てます!』

 

…少しニヤケ顔をしていたのを見透かされたかも知れない。
背中を水色髪の女性に押され、つんのめりそうになりながらも荒れ果てた大地に降り立つ、寒い、底冷えのする寒さだ。
手には引きこもりだった俺には重すぎるハンドガン。
後ろを振り返ると、俺の乗っていた乗り物はどうやらヘリコプター、しかも軍用ヘリと言うのであろうか、あちこちに銃のような物が付いている。
かなり先の武骨な建物に腰を屈めながら向かう少女アリア達。
あんな格好ではあったが訓練された軍人らしく、列を全く崩すことなく進んで行く、白く吐き出される息までタイミングが合っている。
アリアを先頭に、少し下がって左側に水色髪の女、中央にヘッドセットの女性。
右側に、今まで一度も喋っていない、ヘルメットを目深に被り大きなバズーカを軽々と持った女性。
俺は、彼女達が屈んだせいで、付き出されたようになった揺れる尻を眺めながら、のそのそと着いていくことしかできない。
運動不足がたたり、息が上がって来る。

 

アリア『・・・』
アリアが手で合図をすると、全員が制止し水色髪の女がライフルを構える。
………………GYAAAAAN!!!!!
一瞬の静寂の後、耳をつんざく轟音。建物の扉辺りからもうもうと煙が上がり、中から軍服を来た兵隊らしき人間が、わらわらと出て来る。
???『陽動は任せろ! 地獄の炎で焼き尽くす!』
DooooooN!! DooooooN!! DooooooN!! DooooooN!!
バズーカに弾を込め、放ち、バズーカに弾を込め、放ち、別方向に散っていくヘルメット。
???『この目からは逃れられません! 突入をお願いします!』
GYAAAAAN!………………GYAAAAAN!
兵隊を一人ずつ確実に仕留めていく水色髪、ヘルメットとは反対方向に散っていく。
火薬の臭いが酷く、むせそうになるのを必死にこらえる。

 

アリア『…行きます』
???『サポートは任せて!うん、もう20センチ左…そう、そのまま一時の方向に。一旦停止。………5秒後にあの黒い扉に向かって全速で!』

 

こんどはアリアを先頭に、俺、灰色服の順番で走る。表側の喧騒をよそに裏口と思わしき場所は誰も居なかった。
GIIIE…サビ付きからのきしんだ音を立てて、扉が開く。薄暗い室内は灯油のような臭いが立ち込めている。
???『こっちです!司令も武装してください。』
「え?」
ほんとになんなんだ…武装?あーハンドガンを持って構えればいいのか?
???『司令…安全装置が…普段はおちゃらけてていいですが、大事な作戦中ですよ。』
俺の手からハンドガンを取り上げた灰色服がハンドガンを弄る。
カチャっと音がしたと思ったら、再度俺に手渡してきた。フワっといい匂いがする。甘いバニラの香りだ。
???『スリーマンセルで密集。一歩一歩確実に。司令は左側の警戒をお願いします。』
おおう…密集…後ろから柔らかいのが時たま当たるんですよ…これはいけません。
若干前かがみになり、へっぴり腰で階段を下ると、灯油の臭いがホコリと錆の混じったような臭いに変わる。

 

時折蛍光灯の切れる薄暗い道をまっすぐ進む。最奥まで到達したのだろうか。アリアが立ち止まる。
アリア『くっ!パスコード…とカードキー。強引に壊すと警報が鳴る仕組みね。一旦退却するし…えっ?キャッ!』
あ、ごめんなさい。俺の固くなった早撃ちハンドガンがアリアの桃の割れ目にね…
ビックリしたアリアが前に飛びのくと同時に扉に激突ドン!あれ?扉開いた?なんちゅうザルセキュリティ…
目を凝らすと部屋の中には鎖でつながれた少女、うんまぎれもなく少女…
この肌寒い中、何故かスク水を着せられている【てぃな】と書いてある。ティナか。

 

アリアティナ!』
ティナ『…アリアアリアなの?』
???『良かった…まだ何もされてな…何かされた?ティナ
ティナキャロルさん!いいえ、まだこの水着を着せられた以外は何も…寒いです!』

 

灰色服のおっぱ…いや女性はキャロルね。
ティナがすがるような眼で俺を見ている。一目惚れか?…あ、この上着か。
俺は上着を脱ぎティナに手渡す。ついでにこの物騒な銃も手渡してしまおう。俺には無理だ。
「これも持っとけ。行くぞ!」
三人『はい!司令!』
なんだかんだ環境に慣れつつある俺が怖い。行くぞと言ってもどこに行くか分からないんだけどね。
来た道とは違う方向に行くと、先ほどのヘリコプターよりは少し小ぶりなヘリコプター、武装も見た限りでは見当たらない。

 

ティナラグノさん!ランチさん!』
ラグノ『おっティナ!無事だったか!』
ランチ『…』
ラグノ司令官!ちょっと窮屈ですがこちらに』
「ん?あぁ。」

 

水色髪がラグノ、ヘルメットがランチね。ランチって子も結構なボリュームありますなぁ。
内部はかなり狭く、俺はラグノランチの間に僅かに開いたスキマに押し込まれるようにして座る。
この緊張感さえなければやはりハーレムだな。あぁ…柔らかい。しかもあったけぇ。でもちょっと火薬くせぇ。
全員が窮屈そうに席に着くとすぐにヘリコプターは発進した。ティナは何枚もの毛布にくるまれてぬいぐるみみたいになっている。

 

ティナ『助けていただきありがとうございます。ただし援護要請も出してないのに、どうやって私の位置を特定したのですか?』
ラグノ『あの援護要請はティナのじゃなかったのか…まあ良い。本部に一度帰るとしよう。』
ラグノ『…なぁ?キャロル。』
キャロル『ですね。一度帰るとしましょうか。ティナを見つけれただけでもよかったです♪』

 

ん?キャロルは何か知ってるんじゃないか?
思い返してみればさっき突入した時も未来が分かってるような指示だったな。
まぁいいや、今何を言っても何かが変わるわけじゃない。まずは今置かれている状況を整理しよう。
あぁーやわらけぇ…ってそうじゃない。
夢ならいくらなんでも覚めているだろう。もう何時間も経過しているぞ。
これはひょっとして俺が夢にまで見た異世界転生なんじゃないか?
でもトラックにもはねられてないし、神様みたいのも出て来なかったぞ。
下らない事を考えている間に目的地が近づいてきたようだ。
決して小さくはないが大きくも無い島、中央にある滝が印象的だがあの水はどっから湧いて来てるんだ?
まぁいいか異世界だし、これからハーレム生活の始まりだしな!!

 

キャロル『司令?行きますよ!』