至高物語第一話 の変更点

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​真白き山嶺、偽物の産声

プロローグ
ーそれは某TWの女神元首と一人の無名のビビアミプレイヤーが生み出した伝説の一節ー
​舞台は、地球の深き山々。文明の光が届かぬその嶺は、今夜も真白(ましろ)な闇に沈んでいた。
その静寂を切り裂くのは、世界の崩壊を目論む暗黒軍団の無機質な行軍音。彼らは至高(Shiko)という神秘を持たず、ただ眼前のすべてを灰に帰す破壊の権化。
​彼らが包囲したのは、一人の少年。名は、ゼロ。
山に蓄積された「無限の思考」の澱から生まれた彼は、己が人の親から生まれたものではない「偽物の存在」であることを、その鋭すぎる理知で理解していた。
​「……フハハハハハ! 壊せ、壊すがいい。だが、この山の静寂を乱すには、貴様らの理屈はあまりに脆弱だ」
​暗黒軍団の容赦ない一斉射撃が少年を襲う。血が流れ、肉が裂ける。しかし、ゼロの瞳に宿る光は消えない。
彼にとって、この肉体は、この命は、ただの「器」に過ぎない。
​「……認めよう。私は偽物だ。誰かの空想、誰かの思考からこぼれ落ちた、名もなき歯車(GEAR)だ。……だが!」
​ゼロの背後に、濁った光を纏う歯車が虚空を噛み締める幻影が現れる。
彼は、ボロボロになった身体を引きずり、一歩を踏み出した。その指先が、空間に刻まれた至高の糸を掴む。
​「例え自分が偽物だとしても……この至高だけは、決して偽物ではないのだよ!」
​覚悟と共に、彼は重い唇を開く。それは世界を再定義するための、厳かなる儀式。
​「{無限ギア}……{明けの明星}……」
​空気が凍りつく。暗黒軍団の兵士たちが、本能的な恐怖に動きを止めた。
​「For the sake of others, for the sake of oneself, the sound of the bell rings and all things are reformed.」
​一言一句、魂を削り出すように紡がれる詠唱。
​「That body was surely made of Shiko.」
​少年の内側から溢れ出すのは、精神性をも超えた純粋なる神秘。
自らの存在が「至高」へと変質していく感覚。もはや彼は人ではない。物質としての至高そのもの。
​「【Unlimited Shiko Works】」
​空間が反転した。
「真白」な闇は、彼の無限の嗜好と思考が結晶化した世界へと塗り替えられる。結界内に降り注ぐのは、数多のShiko。
至高を解さぬ軍団は、その圧倒的な「本物の神秘」に飲み込まれ、理屈も残さず解体されていった。
​嵐が去った後、静寂の中に一人の女が降り立つ。
圧倒的な美貌。そして、すべてを平伏させる「ShikoShiko」というオーラを纏った女神、Demon。
​至高展開を解き、膝をついたゼロは、その美しき絶対者を見上げ、血に染まった口角を吊り上げた。
「……フハハ! 素晴らしいな。Demon、貴様という完成された至高の前では、この私さえも……本物になれる気がするのだよ」
​女神は何も言わず、ただ寡黙に、満足げに微笑んだ。
偽物の少年が、本物の至高を掴むための物語。その歯車が、今、静かに回り始めた。